田舎暮らしで有機を目指してみるin種子島Vol.019
 
種子島への移住記
発行日: 2002年 11月 12日

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■らぷそでぃ いん パープル
■畑の立ち話(地方への移住とその後の暮らしについて)
■旬野菜のレシピ

  ごあいさつ

 皆様 こんにちは。

早くも、11月中旬となりました。
クリスマスの飾りさえ見かけるようになってきました。一年過ぎるのがとっても早く感じられます。
皆様は如何でしょうか。

芋の出荷に追いまくられているから余計にそう感じるところもあるのかも知れませんね。
うちの畑の芋掘りはまだ先(今月下旬か来月あたり)になりそうです。
 

■ らぷそでぃ いん パープル

今は「紫芋」の出荷真っ盛りです。JAも各民間業者も市場も、私達のような生産者グループなどでも種子島のむらさき芋を出荷しています。大体9月中旬頃から少しづつ掘り始め、11月には最盛期になります。

この紫芋ですが、熊毛試験場で作られた苗から4世代目位までは綺麗な紫色に発色するけれど5世代目以降はだんだん色が薄くなってくると言われています。つまり、栽培して出来た芋を種芋にしてもだんだんと色が落ちてくると言う訳です。(あんまり大きくなりすぎても実の中に白い部分が出来やすくなります。)

どんな苗で栽培したモノでも買い集めて一緒くたにしてしまうトコロや苗を指定しているところ、出来た芋を検査するところ等、集荷・販売するところによってまちまちです。どんな苗で栽培したモノでも集めるトコロは、栽培方法も管理しません(*建前上はしている)ので、それこそ食味もバラバラ。真面目に一生懸命作った人のモノもいい加減に作った物も、農薬を振りまくったモノもごっちゃ混ぜなので芋の栽培に真面目な人には不利な話です。

一方、西之表のJAは苗をしっかり管理しているようで、JAが作った苗で栽培したモノしか集荷しないそうです。これだと先の場合に比べて一定の品質を保持していると思われます。

これらの事からも解るように、各農業者の栽培方法も使用する苗(種子)も出荷時期もまちまちなのです。このまちまちの農業者とまちまちの出荷事業者が絡んで「狂詩曲」のように見える気がするのです。

他地域の生協から買い付けに来られた農業者はとにかく強気で、去年までの価格の1.5倍近い価格を提示し、去年買い集めていた事業者から集金できなかった農業者は「確実な換金」を優先してJAに出荷し、「高値でしかも現金で買ってくれるところが有るぞ!」と聞いた農業者は、その「高値かつ現金」で買ってくれる出荷事業者へ持ち込んだり、去年まで事業者とトラブルが無くても、その事業者にそのまま安値で買い叩かれていたりと、実に忙しいことです。

これらがまた、流通に乗るとさらに色んな形態になります。
個人向けでは5kg箱に入れての販売が多いようです。この場合も一箱当たり高いモノで¥6,000から安いモノで¥2,500とかなり差が出来ます。この差はいったい何なんでしょう?

一つは選別の度合いによる場合も有ろうかと思われます。
一般には細長い形状が好まれるようで、そういう細長い形状のモノを選り出すとロスが多くなって、あるいは手間が掛かって価格に反映する・・・場合がまず有るでしょう。
まあ、丸っこいと加熱にも時間とエネルギーが余計に必要ですしね。
(でも丸っこい方が甘いのが多いような気もするんですよね。)

しかし、それだけでこんなに価格差が出来るのはちょっとおかしい・・とお考えの方もおられるでしょう。
それが「流通コスト」と呼ばれる部分です。きっと。

私が知っているインターネットでの広告費のお話をしますと、大手ポータルサイトや大手検索サイトのショッピングコーナーに「出品」すると登録料、システム利用料、販売した価格に対するロイヤリティーなど、非常に高額な経費がかかります。こういう形態は一年単位の年額で支払う事になりますので、時期の限られた商品では、莫大な販売量がないとペイしないだろうと思われます。一時期の利益で年額分を負担しなくてはならないわけですから。
つまり、元の芋代の何倍もの価格になりながら、販売事業者も生産農家も儲からないどころか大損しかねないやり方ではないかと思っています。余程規模が大きくない限りは。

中小の有料ショッピングモールの場合、これもやはり費用に見合った利益がでるかどうかが問題ですが、それだけの効果はなかなか難しいことが多いようです。

さて、皆様はこの価格と内容(品質)の問題をどのくらい見抜ける自信がお有りでしょうか。

えっ? バッチリ? 見抜くコツを私にもチョット教えていただけませんでしょうか?
 

■ 畑の立ち話     (地方への移住とその後の暮らしについて)

今号では南日本新聞のニュースからの話題を挟みます。
題して「緊急コメント 地方への移住とその後の暮らしについて」です。
緊急・・とか云いながら、2週間も経ってしまいました・・・。

先日、たまたま南日本新聞の記事を読んで、どうしても書きたいことが出来ました。
決して気持ちの良くなる話では有りませんので、気分を害したくない方は読み飛ばして下さいますよう
お願い致します。






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記事の内容ですが、関西から鹿児島県下の町へ移住してきた家族6人が移住の数年後に一家心中したというものでした。
「関西から鹿児島県下の町へ移住してきた家族6人」!・・・私たちと同じです。

記事ではそういう家族の最後の悲鳴というか「シグナル」に誰も気付かなかったのか・・というテーマでしたが、私にはそのテーマ以前に何故そうなったのかと思うと残念で残念でなりません。
経済的な生活苦・・と記事にありましたが、夫婦が子供達4人を道連れに自殺するなど、そんな・・あんまりな話です。
鹿児島に来て以来、生活が日増しにどんどん苦しくなってきたよう・・とも別の記事であったように憶えています。小学校6年生の女の子の遺書は涙でびしょびしょだった・・とも。

心中という道を選ぶ前に、何か他に方法がなかったのかとどうしても問いたいのです。(私たちは微力だけれど)何故あちこちに相談しないのかとも問いたいのです。いや、その夫婦には怒鳴りたいのです。
・・と、廻りじゅうに当たり散らしてしまいましたが、落ち着いて考えて、仮に百歩譲っても、せめて子供達は連れて行くなと言いたいのです。

亡くなった人へ悪口雑言を並べてみても始まりませんので、落ち着いて考えてみると、やはり記事のテーマである「シグナルに何故誰も気付かなかったのか?」という問題が出てきます。
地域の公民館長、民生委員、役場の福祉関係職員、学校職員、近隣の住民・・・誰も本当に気付かなかったのか?・・という疑問が出来ます。
本当は気付いていたが、何も対策をとらなかったのではないかと疑ってしまうのです。私の経験上。

この不景気ですので、年金や健康保険税、学費、給食費、町内会費、家賃、電気代、水道代に電話代、ガス代などの滞納は良くあることで、それだけでは判らないかも知れません。
しかしそれ以外のシグナル・・例えば、子供の栄養状態や親の健康状態、普段は車に乗っていたのに急に車に乗らなくなっていたり・・など、普段からチョット気を付けたり、おかしいな・・と思ったときにちょっと調べれば判りそうなものではないかとしか考えられないのです。

結局何が言いたいのかと云いますと
少なくとも鹿児島本土の地方農村というのは我我(わがわが)で、共同社会とは言いながら基本的には個人主義的な考え方(漁村についてはかなり性質が違う)なので、人情を求められる処ではない・・という事。
野菜などを頻繁に人にあげるから人情深いというのは考えが浅すぎ。
お互いに助け合う都市部の下町の方が遙かに人情深いと言えるのではないかと考えています。

それともう一つ、地方に移住するのならインターネットくらいはして、色んな情報収集なり、交流なりをするようにして欲しいものです。
記事の家族だって、もしインターネット環境が有れば、例えば私たちとだって、知り会えたかも知れない・・そうすれば、直接的に助けてあげることは出来なかったとしても、共に改善を目指すことは出来ただろうと思うととっても残念です。

改革をすると政府は言い、自殺者、失業者が大変に増えていると聞きます。そんな社会の中での毎日のように起こる心中事件の一つでしかないのかも知れません。そういう意味では肝心なこと(*)には全く手を付けられそうもないので、これからも似たようなことがどんどん起こり、気にしている暇も無くなってくるのかも知れません。

*公務員仕事の制度上の非効率性の事を言っています。
 もし反論等御座いましたら、お知らせ下さい。討論もお受け致します。
 
 

■ 旬野菜のレシピ         ( 紫芋 編)

からいも餅 4人分

材料 

市販の餅       4切れ
小豆缶       お好みで
むらさきいも  200gくらい

作り方

むらさき芋を洗って皮をむいて、電子レンジで10分
市販の餅も入れて更に2分(柔らかくなるまで)
お好みの量の小豆をいれて、つく。
丸めて、黄粉や、小豆、スリゴマ等をかけて召し上がって下さい。

超手抜きのレシピです。
忙しい合間に作って食べて下さいね。
 

                   後 記

今号は暗い内容になってしまいました・・・。<(_ _)>
月に400件近い出荷ペースに追い立てられていますが、そんな中、風邪も治りつつあるような?・・・

まあ、元気にやってはおります。   さてさて 荷造りを始めなくては・・・
 
  
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