田舎暮らしで有機を目指してみるin種子島Vol.011
 
種子島への移住記
発行日: 2002年  7月 22日

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■離島・種子島での暮らし(No,11)
■畑の立ち話
■旬野菜のレシピ

  ごあいさつ

 皆様 こんにちは。

とうとう真夏になりました。畑では雑草の勢いがますます盛んになっています。負けそなくらいに。
先日の連続台風で、バナナがかなりやられてしまいましたので、只今復旧中です。折れてしまったのは取り除き、痛んでいるだけのモノは手入れをして整理中です。 こんなこともあるんですねー。
 

■ 離島・種子島での暮らし(No,11)     種子島編

 今回は「田舎暮らし」の部分は置いておいて、「有機を目指して・・」の部分について・・・。

慣行農法から始まり、減農薬、無農薬、有機栽培と、色んなレベルが有ります。
その他にも環境保全型等という言葉も良く聞かれるようになってきましたし、「地産地消」と言う言葉も良く見聞きするようになってきました。それぞれの言葉の意味、定義を御存知でしょうか。
プレゼントの抽選よりもクイズ問題にしても面白いかも知れませんね。

・・と言っても、私も完全に判っているわけではありません。
ただ哲学的なほどに広く深い問題を孕んでいる事は判るような気がします。

ここから先は、私たちの現在の時点での考えです。
必ずしも同意できない部分もございましょうが、一つの考え方として御参考いただけますと幸いです。

まず 慣行農法〜減農薬〜無農薬〜有機栽培 について。
慣行農法・・一般的にJAなどの指導通りの栽培方法で、農薬を大量に使用する農法と言う意味ではありません。作物の場合も人間と同じように、病気や害虫には早期発見・早期治療が大事です。
ただ 広大な面積を一軒の農家が管理していると、この早期発見が難しく、遅れてしまう場合も有ります。
農薬は一般に散布時期が決まっていて、その農薬ごとの指定する段階で散布すれば、使用量も比較的少なく、残留濃度も少なくなるように設計されているとのことです。

しかし、散布時期が遅れる(被害が広がってしまっていたり、成長の度合いが進んでいたりする)と効果が小さくなり、農家はついつい、決められた使用量を大きく越えて、大量に散布してしまうことが有ります。 
そして現在の流通システムでは、そういう行為の監視が難しく、一般にはサンプリングによる検査しか方法がないのが現状です。

農薬〓悪者・・と言う考え方では短絡的で幼稚すぎると考えています。
一口に農薬と言っても色んな物があります。
大きく分けて、劇薬と一般剤がまず有ります。種類は殺虫剤、殺菌剤、除草剤、(害虫の)忌避剤等がありますし、それぞれに事前防除型や対症療法型があります。根から吸収させるタイプや葉から吸収させるタイプにも分かれます。

詳しい私たちの定義は、この「有機を目指して・・」シリーズの最後に書くつもりですが、一般に銅水和剤などを例えば南瓜の「うどん粉病」の予防や初期症状の改善に適量範囲で使用する分には問題視しておりません。その他には代用農薬として使用している「穀物酢」や「木酢」については使用回数についても全く制限しておりません。

・・が、殺虫剤や除草剤、ベト病予防などの一部の殺菌剤についてが問題です。 確かに私たちは内容成分を良く知らずに服用している薬もたくさん有ります。先日来、中国製やせ薬で大きな被害も出ています。私の時々服用する風邪薬の成分もよくは知りませんし、病院で処方される薬の成分について理解できている人は、専門家を除いてはまず、誰もいないでしょう。

そこで、一般的には「自然の物」か「人工的・化学的な物」かを判断の基準にされておられる方が多いかと思いますので、次回・次々回は「自然の物なら安心か?」「化学薬品は危険か?」について考えてみたいと思います。
                                                     (つづく)
 

■ 畑の立ち話              (新規就農ご相談編2)

しばらく、いただいたメールとのやり取りを掲載させていただきます。今回も最もよくいただく内容から。

「行政から援助を受けて、田舎で新規就農したいけれど、実際の処どうなんでしょうか? 
また自己資金はたくさん必要なんでしょうか。」
                               (大半の方は御夫婦とお子さま2〜3人)

以下、私共からのお返事の一つを転載致します。

新規就農が目的の場合。
大きく分けて

1.資金投下して一気に大規模・若しくは中規模農家を目指す。
2.夫だけが農業に従事して妻はパート等での勤めをする。
3.スグには就農しない。普通に働きながら、少しづつ畑を増やし、専業でやっていける機会をうかがう。

・・・というパターンが有ろうかと思います。どれを選ばれるかは勿論個人の考え方一つです。農業に対するイデオロギー等が有ってどうしても農業自体を始めなくてはならない場合には、1か2を選ばなくてはならないかも知れません。田舎で自給自足的な生活を楽しみたいのなら、3という選択も良いのではないかと思います。
この辺は意見が分かれるところかと思われます。農業という言葉の定義にも関わることでしょうから、考え方も多いかと思います。


Q.新規就農者が一件来て西瓜を作り始めたくらいで地元農家に影響が出るでしょうか?

農村地方の各農家も生活してゆくのに一生懸命なのです。少しでも高く売れる作物を作り、少しでも多く儲けたいのです。例えば西瓜をJAや役場が奨励すると云うことは、助成金が下りたり何らかの補助があるということでもあります。つまりJAや役場の奨励する西瓜を栽培し始めるのは新規就農者だけではないということです。地元農家も新規就農者も同じ土俵での競争なのです。
新規就農者が地元の農家と競争すると圧倒的に不利ですよ。

1.条件の良い舗場は地元農家がもちろん押さえてあります。
  (斡旋して貰えるところに良いところは少ない)
2.JAや農業委員会との繋がりも地元農家の方が遙かに強い。
  (苗の配布時期や苗自体の品質、出荷の順番等に影響)
3.JAや普及所の指導する技術+αの部分も地元農家は持つ。

A.新規就農に対する生活支援等の補助が貰える。

資金投下して、普通の農家と同じように農業機械を購入し、倉庫やハウスを支援等で建設しても上記のような違いが出ます。
1〜3対Aの勝負です。地元農家との競争に連敗すると、「さんざん支援金を貰いながら意気地のない・・」との評価を受けるでしょう。
結果 新規就農者に対する支援を決定する委員会等からも良い評価を受けられなくなり、支援の続行等に良くない影響が予想されます。

ただ その地方に御両親がおられる場合はかなり事情が異なります。


Q.本当に受け入れて貰えるもの、あるいは歓迎して貰えるものなのでしょうか?

「2ch BBS」を御存知でしょうか?
http://ton.2ch.net/test/read.cgi/agri/996118009/
就農に否定的な人の書き込みが多いですが、それぞれ嘘は言っておられないと思います。 
4年前の私たちには理解できませんでしたが、いまは解ることが多いんですよ。
「少しづつ、楽しく」をコンセプト?にしています。田舎の役場やJAが求める「ド根性」は苦手なんですよ。
私たちが南にしたのは、農業の問題ではなく「エメラルドグリーンの海」に憧れていたからです・・(^_^;)。


一般に暖地(九州や四国)は冬でも氷点下になることが少ないので、害虫が死なないことが多く、無農薬や減農薬栽培が難しいと思われます。
一年中栽培できるものが多いので、一年中働いています。農家は。
豪雪地帯ですと、冬は出稼ぎでしょうか。気温等の気候条件ばかりでなく、「地域の気質や特性」も大きな検討要素かも知れませんよ。
農家で研修・・とのことですが、その農家の息子さんはどうされておられるのかも聞いた方が良いと思いますよ。跡を継ごうとしているのか、継がずに他で働いておられるのか・・・結構参考になるかも・・・。
その農家が何故、新規就農者に対して研修をしようとするのか、支援をしようとするのかも考えてみられると良いかと思います。

とにかく、役場やJAというのは とかく無責任だろうと思います。
人にもよるでしょうが、彼らは失敗しても責任を問われないことに馴れきっている事が多かろうと思いますので、充分にお気をつけ下さい。
その点、その地域の農業改良普及所の方がまだ頼りになるかも・・・。
経済的な支援をしてくれるところではありませんが、まだ正直で詳しいデータも持っているかと思います。なぜその地域の役場がその地域の出身者でないものを受け入れようとするのか・・その理由をよく見極められるべきだと思います。


Q.資金を(借り入れしてでも)投入したいと考えていますが・・・。

とにかく借り入れには反対としか言えません。捨てる覚悟は絶対に必要ですよ。返さなくてもいいお金ならともかく、借り入れを出来るのなら農業資金に使わずに将来に取っておいた方が良いと考えています。
私たちが奨めるのはあくまで「無借金で少しづつ勝手に就農」です。
・・・現在が多重債務等で生活に困っておられる人の方が向いているかも知れませんが、一般的にも農業への投資は如何なものかと思います。


Q.その他にも留意する点は有りますか?

TVで郵便局のCMをよく見かけます。波照間島で子ども達が野山を走り回っているシーンが有ります。
現実にはそんなことはまずしていないと思いますよ。理由はハブという猛毒のヘビがいるからです。
体長2mのハブなら2mは飛ぶ・・と言いますから。
自然は人間にとって優しいとは限りません。北なら豪雪、乾燥。
南なら台風、害虫。漆などのかぶれを引き起こす木々。毒草。風土病。
農業は自然との共生ばかりとは思えません。或る意味戦いの部分もあり、むしろ、自然との駆け引きと
いった感じでしょうか。

もう一つ重要な要素があります。子供さんがおられると、もっともっとメリットもデメリットも増えます。
田舎は子どもが少ないですから、
喜ばれることも多いかと思われます。複式学級になると教師の雇用数も減りますからね。

どうしても農業なら、奥さんの助けがより多く必要になるでしょう。
パートでの生活資金補助や隣近所との付き合いなどなど・・・。

1.無人販売所や地域の直売所へ自分で色んな野菜を作って持っていく。
2.HPを作って通販をする。
3.裁縫ができれば、エプロンや作業衣を縫い近所の人にあげたり、
  販売したりする。(あげても野菜等をくれる・・・。)

・・・などでも小遣い稼ぎは出来ます。私たちがグループを作っているのは、その延長でも有ります。
(今後はNPO法人としての運営に移行できないか模索中です。)

今からの新規就農というのは、遅きに失した・・と言うのが感想です。
もう4〜5年も早ければ、さぞ良かっただろうと思います。けれど まだダメとは限りません。充分に調べて、その地域にも下見にゆき、また地域の人々とも交流して移住するか、「住めば都」と乾坤一擲の勝負に出るか・・・難しいところはありますが、成功すれば、その見返りは充分に想像以上にさえ有ると思いますよ。(経済的な意味のみではありませんが)
 

■ 旬野菜のレシピ         (夏野菜編)

トマトのスムージー(4人分)

完熟トマト         中4個
ヨーグルト        1カップ
砂糖            大さじ3
レモン汁         大さじ2
コンデンスミルク    大さじ2
ミニトマト、ミント等     少々

作り方
1.トマトは潰して裏ごしをする。ステンレスのバッドに流し冷凍庫で固める。
  途中2〜3回かき混ぜてシーャベット状にしておく。
2.ミニトマトとミント等を除く全ての材料をミキサーに入れなめらかなスムージーを作る。
3.ガラスのグラスに注ぎクし切りにしたミニトマトとミントを飾る。

15分で(固める時間は含みません)食後のデザートが出来ちゃいます。
バナナやパインでも美味しくできます。イチゴの季節には、イチゴで作ってみて下さいね。
リンゴの場合甘煮にしてからの方がオススメです。
 

                   後 記

さあて 海水浴のシーズンです。ただ泳いでいるだけでは飽きてしまいますので、今年は何か食べられるものを採る!ことを家族の目標にしました。
足ひれ、水中眼鏡、網、バラスト、ヤス・・・イセエビを買うより遙かに高くつきそうですが、ここは一つ大漁を目指して頑張ってみましょう。 とりたての魚介類も美味しいんですよねえ。
 
  
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